Wednesday, June 26, 2013

Over The Fence ~フェンスの向こう側 ~

子供の頃貯めたお年玉で買った一冊の写真集。
それは当時ワールドグランプリのイヤーブック。

初めてその表紙を観た時バイクと一緒に綺麗にハングオン決めている平忠彦の後ろ姿の写真でした。子供ながらにただ単純にカッコいい!って思ってなけなしのお年玉で買ったこの写真集を帰ってから毎日毎日穴が空くほど隅から隅まで読み尽くし、繰り返し体の中から溢れ出るアドレナリンを抑えることができなかった。
何時しか夢は世界GPレーサー!笑!

高校3年生の時に推薦で大学進学を進められるが、断り(爆)、卒業間近に3社レースをしている会社に面接のスケジュールを入れる。

が、しかし。。。不安になった先生は直接親を呼び出してその真意を問い出すと聞いてないから両親も驚く訳だ。
卒業から3日目にアメリカに強制で連れて行かれる始末。。。
で、行った場所はサンディエゴ。
ここでも諦めきれず、レースをしている所を自分なりに調べてみる。
車のレースをしているところで当時ロッキー青木氏が大人気日本食レストラン『紅花』でクラシックカーレースをしていることを知り、何も解らないまま紅花サンディエゴ支店へ面接に!当然一支店でレースをしている訳でもなく、またレースのレの字も無いところへ就職した訳だ。

完全にレースの道を閉ざされたまま、行き場を失った自分はそのまま就職を考えるが、親の言うままビジネスを専攻し大学に。いやいや行くから短大を4年も掛けて卒業。
4年制の大学に編入した先はサンフランシスコ。

ここでもレースの道を諦められず、いろんなショップに足を運ぶが経験が全く無いことからどこも拾ってもらえず。。。

世界戦のレースを開催するラグナセカにバイクレースを毎年観に行く。
当時はバイクの世界GP戦で日本人選手が沢山活躍していました。
ラグナセカには自分の慎重よりもずっとずっと高いフェンスが。。。
このフェンス越しに観るチームやマシンに憧れの羨望で観続けた日々。。。



『このフェンスの向こうに行きたい』

そう強く願うようになった20代前半。
この写真の様に観客の一人として使い捨てカメラを手に走るレーサーを追いかけました。

フェンスの向こう側には走るレーサー、チームのクルー、タイヤメーカー、ヘルメットメーカーなどなど。いろんな関係者がいる。どうしたら自分もフェンスの向こうへ行けるのか。いろんなことを考え、自分なりに行こうとしてみるがチケットでピットパスを買うのが精一杯。

いろんな会社に電話を掛け、ヘルメット磨きでもいい、掃除するだけでもいいからと願うも叶わず。

失意を覚え大学卒業間近で就職を決める。
サラリーマンになる訳です。

就職した先でサンフランシスコに留まる方法を模索するも、成績優秀で一時日本の本社に勤務。。。これがたまらなく辛い時期になる。。。

辞めるのを覚悟でサンフランシスコに戻るとハワイへ移動の辞令が!

当時街の生活になれ、その中でばりばり仕事している自分に酔いしれていた時期。
ハワイの様なナンパな所へ行く事に躊躇するもとりあえず行ってみることに。
2年半この素晴らしい天気、環境の中でただただひたすら事務所と家の往復に費やす。

このままでは行けない。。。
何かしら不安な気持ちになり、何か手に職をつけたいと思うように。
その先に必ずレースの世界に行けるかもと一抹の希望を胸に30歳の時に脱サラ。

次に入った会社では撮影の会社に営業兼アシスタントとして入る。
初めてカメラの世界に!
この当時は景色や建築を専門に撮る会社でハワイではウェディングを撮影することになる。この時写真でそれまでの景色も表情も一枚の写真で表現できる凄さに見せられ、何時しか自分でも撮ってみたい気持ちが強くなっていく。

そして写真でレースの世界も撮れるのではないかと思い始めるのです。

結構辛かったアシスタント時代の2年間。
職場ではいじめにもあい、その反動でますますプロのカメラマンになりたい気持ちを募らせて行く。

プロ直前に出張で日本へ行く事に。その時丁度もてぎで世界GPが開催される時期と重なり一日休みを貰いサーキットへ!
それが最後のレースとなる。

必死に当時のフィルムカメラのキャノンキッスに70−200mmレンズをつけて撮影した。125ccクラスで宇井選手が優勝するシーンに出会えた!

優勝するゴールの直前!

何本フィルムを使っただろう。
しかもこの時パドックパスを買い、立ち去らずパドックの屋根に上ってそのまま撮影していました。。。汗


この翌年にプロになります。
32歳。。。

出会いは突然に、それとも自分の想いが引き寄せたのか。
当時アシスタントしていた時期にハワイでウェディング撮影で一気に人気の出たLa-vie Factoryの存在を知る。サイトを検索し、同じ教会やホテルで撮影しているのにこんなにも違う撮り方があるのかと驚き、一気にフアンになる。毎日その当時ほとんど変わることのないサイトを穴が空くほど観続けた日々。自分の居た会社ではライバル視していたためいい評判は聞かなかったが、プロになるならこういう写真を撮りたいと強く思い始める。

2年のアシスタント時代からある日ハワイで最大のブライダルフェアに行き、当時のハワイのウェディングマーケットの市場視察にでむくと。。。

なんとラヴィのブースがある!しかもそこにはラヴィを代表する梅田福夫氏に出会い、当時一線で活躍していたジョンとケンもそこに居たのだ!!!

感激のあまり梅田氏に声を掛け「大フアンです!」と握手を求めました。
梅田氏は快く握手してくれ、そして更に!!!!『何かあったらいつでも連絡してください』とお名刺を頂く!!!

丸一ヶ月悩み、梅田氏の名刺をお守り代わりに持っていた日々。
その悩みを妹に告げると一言『一歩踏み出すことも勇気』!
その言葉に奮起し、震える手でダイヤル。
快く会ってくれる約束を果たす。
面接の日、自分がそれまでキッスで撮影した写真のプリントを持って行く。

が、、、、面接をすっかり忘れてくれていた梅田氏!爆!
あわてて駆けつけてくれた。

ひととおり自分が撮影したプリントを観てもらっていた数分後(その時は緊張でもの凄い時間が立っている錯覚をしていましたが。。。)
一言


『いつ来れますか?』


?!

採用して頂けたのです。
そして当時お金もなく、機材も全くない自分に事務所の裏から重たいカメラバックを持って来てテーブルに置くと『これで3ヶ月撮影してそれまでに自分の機材を買えなかったら諦めなさい』と。
カメラボディーにはUMEDAの刻印が!!!
自身のカメラ機材一式を鞄ごと貸してくれたのです!

採用してもらえた上に機材まで貸してくれてもう天にも昇るような気持ちに!

そして別れ際に年を聞かれ『32です』と答えると、梅田氏が握手を求めてきた。
握手を返すとぎゅっと握りしめてもらい『俺も32でプロデビューしたんや』

全身鳥肌が立ちました。

まだまだやれる!まだまだ行ける!そんな気持ちにさせてくれたんです。
入社して2週間みっちりトレーニング積ませてもらい15日目にデビュー!

いま思うとそれはとても恐ろしいことで、初日は頭完全に真っ白に。。。

その2ヶ月後資金ができていよいよ機材を頼む時に梅田氏が事務所の裏から新品の機材を持って来てくれた。カメラボディーにはMASUDAの刻印がしっかりとあったのです。
こんな駆け出しのペーペーのカメラマンを信じてくれてあらかじめオーダーを入れて用意してくれたことにも今でも感謝と感激の想いが消えません。

それから14年。

今でも梅田氏の元でウェディングを撮り続けています。
時代もフィルムからデジタルに。撮り方も少しずつ変わって行き今でも師匠として駄目だしを頂きます。もちろんプロとして14年も撮り続けてきたから自信もあるわけですが、このダメ出しがまた新たな世界を広げてくれる。常に先を行く師匠!感謝感謝です。

そんななか、もちろんウェディング撮影は続けているがやはりレースの世界への気持ちは消えること無くずっとくすぶっていました。

プロになる前からずっと観続けていたサイトF1SCENE。
宮田正和氏の撮影する一枚一枚が全てドラマチックでその一瞬にたくさんの想いや、物語がありました。このサイトも羨望の眼差しで観続け何時の日か自分もと夢を抱き続けてきた。当時のサイトでは一枚の写真に全てのデーターと当時の撮影した様子までもが詳しく書いてありそれを読み写真を観てはいつも『凄い』と思っていた。
自分とは世界が全く違うんだとも思っていた。

去年今やほとんど常識になってきているフェースブックに宮田氏の名前を検索。
まさかと思いつつも、なんと見つけてしまったのだ!

それまでの自分の想いのたけを拙い文章で書き込み、いわゆるファンレターを出したのは初めてでした。その宮田氏がハワイに来ることを知り、直接お会いしていただけたのです。

初めてお会いしたときの印象は笑顔がとても素敵だということと握手したときの手の分厚さに感激したことを今でも思い出します。

一冊の写真集を頂きました。

それは宮田氏の写真集、ずっと憧れていたF1SCENE



The Moment of Passion F1SCENE 2011 YEAR BOOK/株式会社ゼロボーダー

¥5,040
Amazon.co.jp


3年連続最年少でチャンピオン獲得したヴェッテルの表紙。
震えました。

横で走り回る隼人をなだめながらあっという間に過ぎた1時間ほどの時間。

その数ヶ月後。。。
カナダGP撮影の打診。

一瞬迷ったけど、ここだと!
チャンスが来たと確信しました。

シーズンは既に開幕しており、2戦を消化していた時でした。
世界のモータースポーツファン、そしてフォトグラファーが憧れるF1の撮影

実際にここのパス(撮影許可)を得られるのは世界で80人。
そこに入れることになるのです。

半信半疑のまま月日は過ぎ、カナダGPの1ヶ月まえ。
正式に依頼が入る。

身分証明の為の顔写真と個人の情報をTeam ZEROBORDER社より提出。

レース2週間前に正式に受理される。

そして訪れるカナダ

自身初のプロとしてのF1撮影はここモントリオールになります。

悲願だったグランプリフォトグラファー。
ここに遂に叶う。

諦めることなく走り続けて
夢を観続けてきた結果

沢山回り道もしてきた
迷いも妨害もあった
それでも諦めきれなかった。

夢を観続けて本当によかったと
がんばってきて本当に良かったと心から思います。
そして私の夢を実現してくれた師匠達、仲間達、そして家族の存在全てに感謝致します。

本当にありがとう。

でも私の新たな挑戦もまたここモントリオールから始まりました!
このF1でレギュラーで撮れるようになること。
その為に何が必要か沢山思い知らされました。

私の挑戦はまだまだこれから!

さあ、次は11月のアメリカGP!
テキサスです!

みなさんお楽しみに!

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